【VGC2017】トリル展開型ドレディアコータス【第32回がにゅーオフ4位】
初めまして、コウキです 福岡で開催された第32回がにゅーオフに参加してきました。
今までほぼシングル66しかやっておらず、ダブルバトルのオフ会への参加は初めてで緊張していたのですが、それなりの結果を残せてよかったです。
【構築の経緯】
ダブルバトルについては、始めたのがオフの1週間前だったこともあり、あまりにこのルールと環境への理解度が足りなかったので使用する構築についてはとても悩んでいました。
最初は、ガブコケコウインディカミツルギ(テッカグヤ)~のような所謂スタンダード寄りの構築を使おうと思っていたのですが、似たような構築を使ってVGC2017の熟練者が集うこのオフで勝ち抜けられる気が一切しなかったので使用を断念しました。
知識、プレイングスキル共に明らかに劣る自分が勝つためには別の点で明確な差別化をしなければなりません。
そこで、やることがはっきり決まっており、それを押し通すことに特化した初心者でも扱いやすいトリル展開型の構築を組んでいこうと考えました。
その方向で考えていた時にEMOLGAMEで掲載されていたこの方の構築に出会い(
http://www.emolgame.jp/blog-entry-11.html)
、基本的なゲームメイクの仕方について参考にさせていただきました。
もちろん、ただのトリル展開型の構築ではそれに対する回答が間違いなく用意されているでしょうし、にわか仕込みのトリパなどそう恐い相手ではないでしょう。
完全なトリル依存型の構築にするつもりだったのですが、ドレディアコータスというメジャー且つ強力な並びを採用し選出段階で揺さぶりを掛けられるようにしました。実際にはドレディアコータスと並べることはほぼありませんが、相手側の視点では意識しないわけにはいかないので非常に効果的に作用してくれました。
形だけでもドレディアコータス+ウツロイドカプテテフの形を取ることで、トリル展開のある程度のカモフラージュにはなっていたかと思います。
【個別解説】
ドレディア@広角レンズ ようりょくそ
控えめ 159(110)-x-96(4)-178(252)-97(12)-127(132)
<ねむりごな お先にどうぞ リーフストーム まもる>
ほぼ見せポケです。余程刺さっている時、もしくは後述する選出パターンで対応できない組み合わせのポケモンがいるとき以外は選出しません。当日のオフでも選出率は0/9でした。
持ち物はコータスにクサZ、ウツロイドに気合いの襷を取られているため広角レンズを持たせました。このポケモンを選出する時は相性が非常に悪い構築への誤魔化しの駒としての期待が大きいので、ねむりごなの命中率を上げ、小さな勝ち筋を拾うことができる広角レンズは消極的採用とは言え、構築によくマッチしていたと思います。
Sはスカガブ抜き程度に留めてあとは耐久に回しています。
コータス@クサZ ひでり
冷静 175(236)-x-160-150(252)-93(20)-22
<ふんか 火炎放射 ソーラービーム 守る>
トリル下のエース 晴れ噴火の超火力で盤面を支配します。
一般的な木炭や拘り眼鏡ではなくクサZを採用しているのは、相手の天候変化ポケモンに対して後手を取らないようにするためです。
頻発するケースを挙げると、相手の192-101ギガイアスに対して晴れ下クサZソラビで214~252程度のダメージが見込め体力が満タンであっても余裕をもって処理できます。(Z化しないソラビの場合136~160程度のダメージしか見込めません)
天候が砂嵐ではないことなど都合の良いケース想定に思えますが、ギガイアス側の視点だと天候を返す為にギガイアスを下げることでそのまま晴れ噴火を被弾してしまうリスクがあること、体力満タンだとそもそも素のソラビを耐えることなどを考えるとギガイアス居座りからの晴れクサZが通る場面はとても多いです。
実際に予選でもギガイアス入りに対してこの動きを通すことができ、その後のゲーム展開を楽にしてくれました。
砂嵐状態のケースを補足しておくと砂嵐下のクサZと合わせて後出しの際にウツロイドのパワージェムを被弾していれば確定、C172ポリ2の冷凍ビーム程度でも高確率で落とすことができるラインです。
その他にも対雨やカプレヒレに対しても有効な打点になるので役割破壊型のZ技にしては汎用性の高い技だと思いました。
カプ・テテフ@拘り眼鏡
冷静 175(236)-x-126(244)-169(28)-135-90
<サイコキネシス サイコショック ムーンフォース 10万ボルト>
冷静最鈍のカプ・テテフです。カプ・テテフはウツロイドと共に初手に並べることが多く、Sをここまで下げることで最初のフィールドの取り合いで優位に立つことができます。
努力値を殆どHBに割いており、カミツルギのA233スマートホーンやウインディの鉢巻フレアドライブ程度なら確定で耐えて切り返すことができるのが非常に扱いやすかったです。10万ボルトは殆ど使用しなかったのでカミツルギを見れること、避雷針で吸われることのない点を考慮してめざめるパワー炎でもよいかもしれません。
ポリゴン2@しんかのきせき ダウンロード
冷静 191(244)-x-110-172(252)-117(12)-58
<れいとうビーム めざめるパワー炎 トリックルーム まもる>
初手のウツロイドに続く、第二のトリル要員としての採用です。
地面の一貫が気になる構築なので、Cをここまで確保することで突撃チョッキ以外のガブリアスを確定でもっていけるようにしています。
鋼への打点をコータスに依存している為、コータスを選出していない時でも鋼への打点で困らないようにめざぱ炎を採用しました。
ウツロイド@気合いのタスキ
冷静 185(4)-x-99(252)-196(252)-151-98
<パワージェム ヘドロ爆弾 トリックルーム まもる>
初手に置くことが多い第一のトリル要員です。確実にトリルを貼ることが仕事なのでB252振りに加えて気合いのタスキを持たせています。
Bにがっつり振ることで初手に多いウインディカプコケコのボルチェン+じならし程度なら耐えることが多く、トリル展開がしやすくなりました。
コータスが火力補正系の持ち物ではない為、トリル下の晴れ噴火で処理しきれなかった相手を先手で落とすことができるように最鈍近くにSを設定しました。
今回はこのような型で採用しましたが、どこかの記事で見た呑気HB@混乱実ウツロイドもとても魅力的に思えました。
ギガイアス@イワZ すなおこし
ゆうかん 191(244)-205(252)-150-x-92(12)-27
ここまでで構築が全体的に特殊に寄っているので重いカビゴンやベトベトンに対する駒として最初はカクトウZハリテヤマを採用する予定でした。しかし、ライドテテフに対して選出に組み込める点とコータスを選出できない場合に天候変化を兼ねられる優位性から最終的にはこのポケモンに決まりました。
オフでは対カプ・テテフと命中安定の打点としてヘビーボンバーを採用していましたが、威嚇リセットやトリル下で鈍いを1積みしたカビゴンの上を取れるようになる鈍いの方がこの構築には合っていたように思います。
【選出】
基本選出
先発:
後発:
先発: ※トリル要員を一体に留めてコータスを選出する場合もあります
後発:
対テテフライド・テテフバルジ
先発:
後発: or
上記以外では対応できないケース
先発:
後発: or
【最後に】
がにゅーオフお疲れ様でした。自分は午後からのアローラダブルの部に参加したのですが、終わってみると本当に楽しいルールでした。
決勝の舞台が懸かった試合で敗れたのは本当にめちゃくちゃ悔しく、この感情は6世代以降シングル66というマイナールールしかやってこなかった自分には完全に風化していたものでした。 再び勝負事で熱くなれる気持ちが残っていたのは嬉しかったです。
9.10月頃にまた開催されるそうなので次も参加してみたいと思います。次は獲りにいきます!
以上です。主催のバルドルさん及びスタッフの方々運営ありがとうございました<m(__)m>