【ポケモン危機一髪!】トリル展開特化型エルフーンテラキオン【最終4位 レート1883 】
前回に引き続きダブルバトルの公式大会ということで、28日~31日にかけて開催されたポケモン危機一髪!に参加してきました。
今大会は、マニュプテラ等の同速ゲー頻発、さらには岩雪崩の外しや怯みによる如何ともし難い不安要素の押し付け合いによって、将来有望な若きポケ勢達の頭髪の寿命を縮めにきたとしか思えないような大会でした。
しかし幸運にもその辺りの要素をうまく回避しつつ、最終1883という結果で終えることができたので、記事としてここに残しておきたいと思います。
追記:レーティングの集計結果が出ましたね。王冠まであと一歩届かず4位という結果でした。。
【構築の経緯】
このルールで誰もが一度は考察するエルフーンテラキオンの並びから組み始めました。この並び自体は強力なものの、あまりにもメジャーな並びの為に何かしらの対策がなされており、袋叩き+正義の心のコンボが綺麗に成立することは稀です。
この並びへの対策として多かったのが、追い風やトリックルームなどのフィールド操作系の技や、猫だましでエルフーンを止めつつ、高火力技でテラキオンを一撃で処理しにくる動きです。
そこで上記の行動に対応できるように、追い風袋叩き型のエルフーンテラキオンから共に耐久に厚く割いたトリックルーム展開型の構築にシフトすることを決めました。
取り巻きとしては、エルフーンテラキオンに対してフィールドシナジー効果もあり、トリル下で強力な駒となるギガイアスとカプ・ブルルを採用。次にこの指でサポートしつつ隣のエースの行動を通すトゲキッス、第二のトリル展開役としてシャンデラを起用しました。
相手のレートが高くなるほどこの並びに対する明確な回答を用意しているので、その裏を突けるこの戦術は非常に強力でした。
【個別解説】
エルフーン@ビアーの実(毒) 悪戯心
呑気 167(252)-x-135(140)-97-110(116)-108 ※S0個体
<ムーンフォース しぜんのちから アンコール トリックルーム>
努力値の全てを耐久に回してトリックルーム展開をさせやすくしています。
一般的な攻撃技であるムーンフォースの他にしぜんのちからを採用していますが、これはグラスフィールド下で優先度+1のエナジーボール相当の技に化けます。トリルが切れて安心している相手の縛り関係を一気に解除できる強力な技でした。エルテラに於けるアンコールの強さは言わずもがな。採用しないのは勿体ないレベルの技です。
袋叩きの採用も考えていたのですが、トリル展開した時点でテラキオンの体力ゲージに余裕がないこととトリル下のエースとしてはSが中途半端なことから最終的には候補から外れていきました。
努力値配分についてですが、種族値がちょっと足りていないのでゲッコウガの冷凍ビーム、ビアーの実込みでダストシュート、マニューラの猫だまし+つららおとしをBDそれぞれいい感じのラインで耐えることができるように妥協して配分しています。
弱点を突かれても大体の攻撃は耐えて返しでトリックルームを貼れたのでこの配分でよかったように思います。
テラキオン@ヨプの実
いじっぱり 177(84)-187(168)-111(4)-x-142(252)-113 ※S0個体
配分以外は普通のテラキオン。ここまでDに厚く振ることによって初手ゲッコウガの草結びを確定耐えし、ゲッコウガと対面しても強気に動かすことができます。
もう少しAに努力値を回せるとプテラやキノガッサの処理にもっと余裕が持てるのですが、ここは必要最低限の数値で妥協しました。
Sに下降性格補正を掛けていないのは、最鈍エルフーンに下から袋叩きをしてもらうことを考慮してのことでしたが、初手ブルルやキッスとの対面で上を取れていることによるアドバンテージが思いのほか大きかったのでこのまま使用していました。
持ち物は、エルテラミラー、マニュゲッコウガのけたぐりを考慮して強気に動かせるヨプの実を選択。発動機会はとても多かったです。
トゲキッス@リリバの実(鋼) てんのめぐみ
のんき 191(244)-x-161(252)-141(4)-136(4)-76 ※S0個体
弱点保険をギガイアスに回しているため、なるだけ場に居座り続けて隣のエースのサポートに徹することができるよう今回は耐久特化型で使用しました。
ゲッコウガのダストシュートを毒の追加効果込みでも耐えてくれて本当にサポート型として優秀に仕事を果たしてくれました。
リリバの実は発動機会こそそう多くはありませんでしたが、このトリックルーム軸の構築を使う上で極めて厄介な存在となるダダリンを意識して持たせてみました。自分が想定していた以上にダダリンが多く、過剰に恐れることなく選出に組み込めたのがよかったです。
カプ・ブルル@ヤチェの実
ゆうかん 177(252)-200(252)-136(4)-x-115-72 ※S0個体
他にフィールドを張り替えられるポケモンがいないのと草技を受けれらる鋼タイプが存在しないのでこのルールでは全国ダブル以上に生き生きとしていたポケモンでした。
このルールに於ける最強クラスのポケモンでしたが同時に相手の草タイプの技も強化してしまうので、そこには注意して使っていました。
思念の頭突きは相手のキノガッサやジャラランガ意識で採用していましたが、撃つ機会が殆どなく、相手の引き際や守り際に積めるビルドアップなどでよかったかもしれません。
持ち物はビアーの実をエルフーンに取られていたので消去法でヤチェの実を選択。
ギガイアス@弱点保険 すなあらし
ゆうかん 191(244)-205(252)-152(12)-x-100-32 ※S個体値12
<いわなだれ ヘビーボンバー ばかぢから まもる>
トリル下最強のポケモン。
S個体値が12なのは、味方の最鈍ヤドラン(S実数値31)からのじならしを受けて能動的に弱点保険を発動させてから展開する動きを想定していた為です(実際には思っていた以上に環境に草タイプが多く、シャンデラの方が選出機会が多そうだったのでヤドランの採用は見送りとなりました)
環境的に多くなると予想していたポケモンでしたが、実際にはそれほど採用率が高くなく、ミラー争いが殆ど発生せずに済んでよかったです。
攻撃技についてですが、ヘビーボンバーはワイドガードに引っ掛からず命中率も安定しているので、プテラやトゲキッスを安定して早々に処理する為の技として重宝しました。
ばかぢからは主にミラーやバンギラスワルビアルテラキオン意識での採用です。
道具は弱点保険を持たせており、すなあらしの補正込みで基本的に一度は攻撃を耐えることの多いポケモンなので発動率は非常に高かったです。
れいせい 167(252)-x-111(4)-216(252)-110-76 ※S0個体
<ねっぷう シャドーボール エナジーボール トリックルーム>
第二のトリル要員。
元々はヤドランを採用し、じならしや癒しの波動でギガイアスのサポートを行う予定の枠でした。しかしギガイアスの箇所でも触れた通り、草への耐性+打点が欲しくなり急遽このポケモンを採用することにしました。
初手に出すことはあまり考えなかったのでマニュゲッコウガ意識のナモの実ではなく、ヨロギの実を持たせています。
選出率は6体の中でダントツに低かったです。
【選出】
基本選出
先発:
後発: or
エルフーンテラキオンギガイアスまでは確定で、カプ・ブルルやジャローダ等、草タイプへの受け先が必要な場合にトゲキッスを選出します。
これが基本となる選出で約95%はこの選出を行いました。
草に寄せている構築や一部のダダリン入り、一部のユキノオー入り
先発:or
後発:
草タイプへの耐性・打点を強く意識した選出です。
草に寄せた構築やダダリン入りで下手にブルルを選出できない場合などにこのような形になります。
【感想】
ポケモン危機一髪!お疲れさまでした。
TN:REMという名前で潜っていました、マッチングした人は対戦ありがとうございました。
残り2戦を残して最終レートは1883でしたが、失うものの大きさを考えるとどうしても残りを消化することはできませんでした(
事前に何度も調整を重ねていた甲斐あって構築としての完成度にはそこそこ納得がいっていますが、プレイヤーとしてのスキルが今一歩だと感じた場面が何ヵ所かあったので、もっとダブルバトルの経験をして立ち回りの練度をあげていきたいと思います。
僕はもう年なので思考の瞬発力が全然足りてないです…若い脳細胞が欲しい…。ここまでお読み下さりありがとうございました<m(__)m>