【シングル66】剣舞ゴーストZギルガルド

今回は型の紹介記事です。前置きがちょっとだけ長くなるので注意。

 

シングル66に於けるギルガルドと言えば、鋼の耐性の優秀さ、格闘(主にフェローチェ)の一貫を切れること、通りの良いゴーストZ(特殊)や毒キンシなどの多様な型からこのルールでも採用率の高いポケモンであるといえます。

しかし、型の種類が多いとは言えど、ベースとなっているのは特殊型あるいは影うちか聖なる剣を搭載した二刀型であることが殆どであるように思います。

物理一本の型が今一つ人気が出ないのは、舞っても大して火力が出ないこと、S実数値がどうしても低めになること、熱湯火傷などの事故が恐いこと、舞っても引かざるを得ない状況が多い…などの理由が挙げられますね。

そこで今回紹介したいのが、上記の課題をなるべくクリアし、相手のポケモンを最低でも1体…あわよくばもう一体もっていくことに特化したギルガルドです。

早速見ていきましょう。

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ギルガルド 意地っ張り@ゴーストZ

167(252)-78(4)-170-x-170-112(252)

<剣の舞 キングシールド シャドークロー 聖なる剣>

 

特殊型を差し置いて物理型を採用するメリットの一つがその型の読まれにくさです。

特殊ゴーストZや毒キンシ型が多い現環境でギルガルドに対して後投げしてくるポケモンは、採用率が高い順にドヒドイデ=テッカグヤ、カプレヒレ、バンギラスサザンドラポリゴン2ハピナス(ラッキー)…etc等が多いと思います。※D振りのヒードランなども挙げられます。

勿論、今挙げた全てのポケモンに有利を取れるとは言いません。しかし流し際に剣の舞→ゴーストZ(聖なる剣)と繰り出すことで殆どのポケモンに対して有利に展開することが可能になっています。

ここで何故、命の珠や弱点保険などの火力UPアイテムではなく敢えてゴーストZを採用しているのかについて触れておきます。これは繰り出してくる相手を上から一撃で突破することによって、余計な事故やダメージ蓄積による相手の後続の技の確定圏内に入らないようにするためです。そのため、繰り出されるポケモン…主にカプ・レヒレテッカグヤバンギラスハピナスを意識してSラインをここまで確保しています。無事無償で一体突破した後は、身代わりや状態異常技をかけられないことを祈りながらキングシールドを挟み防御力を取り戻しましょう。

H252振りしていることで盾状態だとステロ込みA補正マンムー地震クラスでも最高乱数切り耐えを実現できています。

 

それでは、実際に予想される対面のダメージ計算結果をみていきます。

 

ケース①ランク補正+2ギルガルドとB補正HB252ドヒドイデとの対面ダメージ計算

ステルスロックのダメージ込み

 
攻: ギルガルド[刃] Lv.50
防: ドヒドイデ Lv.50
ダメージ: 133〜157
割合: 96.3%〜113.7%
回数: 乱数1発 (81.3%)

技: シャドークロー[Z]
威力: 140
タイプ: ゴースト*/物理
攻撃: 376+ [ラ]
防御: 224+
最大HP: 138
なんということでしょう… 
このダメージ計算だけ見ると8割ほどの確立で処理できますが、シングル66に於けるドヒドイデのメジャーアイテムは黒いヘドロ。この回復量を考慮すると約4割程度でしか持っていけません。。くっっそ萎えました。
しかしまだ希望はあります。穏やかHDドヒドイデも一定数存在しているのと、正直B252振りは過剰なのでゲッコウガやアシストパワーイーブイからの被ダメ意識でDに努力値を回している個体も存在しています。
このことから何も臆せずにゴーストZをぶっぱなしても良いことが分かりますね。(不安な人は少しAに努力値を回すか砂やまきびし等の定数ダメージを絡めるとよいでしょう)
 
ケース②ランク補正+2ギルガルドとB補正HB252カプ・レヒレとの対面ダメージ計算
ステルスロックのダメージ込み
 
攻: ギルガルド[刃] Lv.50
防: カプ・レヒレ Lv.50
ダメージ: 162〜192
割合: 110.2%〜130.6%
回数: 確定1発
急所ダメージ: 244〜288
割合: 165.9%〜195.9%
補正: (ダメージ補正なし)
 
技: シャドークロー[Z]
威力: 140
タイプ: ゴースト*/物理
攻撃: 376+ [ラ]
防御: 183+
最大HP: 147
 
やったー!!今度は確定で持っていけますね!
しかしSが負けていれば先制でくろいきりを撃たれます。Sに振ってない個体であることを祈りながら臆することなくゴーストZをぶっぱなしましょう。
 
ケース③ランク補正+2ギルガルドとHDorHBの一般的テッカグヤとの対面
テッカグヤのリスク度外視の「守る」が厄介です。しかし相手視点だとギルガルドをアタックフォルムに変えたいでしょうし、ここの守るについてはなんとも言えません。
ダメージ感覚の優れている人相手だと、守るでゴーストZを枯らされた後に後続にチェンジされる恐れもあります。
テッカグヤとの対面に限り、さらに剣の舞を積むなどしてもよいかもしれませんね。
しかし、この行動を選択した際の対面相手が最速宿木身代わりテッカグヤだった場合、相手は宿木身代わり守るを繰り出しているだけで完封できるので非常に厄介なことになります。宿木が外れることを祈りましょう。
 
この調子で想定されるケース書き連ねていったらキリがないのでここらへんで終わります。
 
次にこの型のギルガルドがどうような構築に於いて採用されやすいかについて書いていきます。正直この型で採用する場合は、一般的なギルガルドと違って「鋼の耐性枠」としての採用はあまり期待できません。上記でも述べたようにこの型の性質上、相手のポケモンに対してポンポン後投げして疲弊を入れてもよいポケモンではないからです。このポケモンをこの型で採用する場合は、別枠で鋼の耐性枠或いはクレセリアを採用できている構築が望ましいです。
では、どのような場面でこのポケモンを繰り出すのか?
それは、とんぼ返り・ボルチェンジ、脱出ボタンによる対面操作、死に出し、交換読み交換をした場面に限られます。
このようにこの型のポテンシャルを完全に発揮するには出す場面が限定的なうえ、専用構築を必要とする時点で非常に扱いづらいポケモンです。
さらにいうと似た性質のポケモンに剣舞ゴーストZミミッキュがいます。
タイプ耐性や確定ラインが変わるレベルでの火力の違いがあるので簡単には比較できませんが、基本的にはミミッキュの方が採用しやすいはずです。
 

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ミミッキュ AS@ゴーストZ

剣の舞 シャドークロー じゃれつく 影うち

 

シングル66でも本当に強いポケモンなので、この記事を読んでいる皆さんも是非ゴーストZミミッキュを使いましょう(^^)/

 

以上、剣舞ゴーストZミミッキュの紹介でした。

 

おわり。